dely Tech Blog

クラシル・TRILLを運営するdely株式会社の開発ブログです

他人軸ではなく自分軸で行うQA業務

はじめに

こんにちは!クラシルでQAを担当しているumepiです!

今回のブログでは、「他人軸ではなく自分軸で行うQA業務」についてを書いていきます。

個人的な社会人2年目の自身の課題として、内観を私生活で進めています。そんな中で、仕事においてももっと自分軸で進められるのでは?と考えたことが今回のテーマのきっかけです。

自分軸とは

他人がどう思うかに左右されず、「自分はどうしたいか」を基準に行動することです。

自分がこの挑戦をすると相手がネガティブに受け取るかもしれないから、その挑戦はやめておこうというような経験はありませんか?

本来は「他人から嫌われないようにしよう」という考えが他人軸で、「自分はどうしたいか」が自分軸だと思うのですが、QAの業務においても近い部分はあるのかなと思っています。 品質保証という、リリース予定の機能をリリースされる前に品質に問題がないか検証するというQAの仕事を行っていると、締め切りや開発の事情などがあるが故に追われていると感じやすく、「他人の行動に影響されて自身の行動が変わってくる」という他人軸があるように私は感じました。

そのような中でも、私たちQAチームはなるべく自分軸で仕事ができるような工夫をいくつか行っているのでご紹介します。

先に情報を取りに行く姿勢

機能の追加や変更に対するQA依頼を受けて、テスト計画からテストの完了までを進めるという流れが、ざっくりとした従来のテストの流れです。 私たちの従来の方法では依頼が多かったり確認に時間がかかってしまうと、フレックスであるにも関わらず、プライベートやライフスタイルに影響が出てしまう状態でした。 「想定外の急な依頼によりタスクの進め方を左右される」という他人軸で、急な依頼があるかもしれないという不安もあり、ヘルシーな心ではありませんでした。

事前に情報を得て設計、レビューを行い、QA依頼を受けたタイミングで実行から進めるという流れが現在の新しい方法です。

従来の方法との最大の違いは、QA依頼を受ける前に新規機能開発を行う各スクラムの開発状況の情報をJIRAで確認しているという点です。(JIRAの機能の活用についてはshiominさんが以前の記事で紹介しています。)

tech.dely.jp

この新しい方法はQAチームリーダーのshiominさんによる提案なのですが、事前に変更内容や意図、進捗を知ることができます。そのため、どういう変更の依頼に対しどのような実行が必要で、いつ頃依頼を受けるかがわかるというメリットがあります。

仕様確認、設計、レビューを自分たちのタイミングで行うことができ、テストタスクの全量のイメージができるようになりました。それにより、「他人の行動に影響されて自身の行動が変わってくる」「想定外の急な依頼によりタスクの進め方を左右される」という他人軸の部分が減ったように思います。

素直に伝える

私たちQAチームでは素直に自身の状況を伝えるようにしています。挑戦したいこと、取り組みたい課題、プライベートなどをお互い伝え合うようにしています。

自分軸のデメリットとして、周囲の人が離れてしまったり、対立関係になってしまうことがあります。よって「他人から嫌われないようにしよう」という他人軸の考えを持ってしまい、自分の本来望んでいる行動ではない行動をとってしまうかもしれません。

ですが、相手の感情が自分の想像する相手の感情と必ずしも同じとは限りません。もしかすると、相手は気にしているだろうと自分が思っていても、相手は全く気にしていないかもしれません。自分の思っていることを伝え、どう進めていくことが業務を達成する上でベストなのかを一緒に決めていくことが、なるべく自分軸で業務を行おうとする上で重要なのではないかと考えています。

しかし、素直に伝えることは心理的安全性が必要な場合もあるかもしれません。そのために私たちは毎朝の朝会でGood&Newに取り組みお互いを知ることで、心理的安全性を得ています。 また、できないことはできないと言う気持ちも必要かと思います。急ぎでなければ来週でも構わないかどうかを確認し、タスクに対し自分軸で取り組めるよう心がけています。

さいごに

自分軸で業務に取り組むことで心もヘルシーに、キャリアや自身の取り組みたいことに対してつながっていくのではないかと考えています。

この内容が少しでも見ていただいた方の参考になればと思います!